|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
◎手彫りとそうじゃない印章との違い
|
印章の彫刻技術の種類 |
||
[手彫り彫刻] |
[手仕上げ彫刻] |
[機械彫り彫刻] |
字入れから荒彫り、仕上げまで全て職人の手作業で作られる印章 | 字入れ・荒彫りに彫刻機械を使い、職人の手仕上げで作られる印章 | 字入れから彫刻まで全てコンピュータ任せで作られる印章 |
印面の違い |
||
印面が平らに調整されています。捺印の際、捺しムラができないよう丁寧に印面が擦られています。印面底は真っ平でなく細かいチリメン状の切削跡があります。これは荒彫りの際、できる印刀という印章を彫る刃物の痕です。一彫り一彫り力強く丹念に彫られた手彫りの証です。 |
手彫り同様、始めに印面が擦られており平らに調整されています。機械彫りでも手抜きはないようです。印面底に切削跡はなく真っ平らですが、手彫り同様、荒彫りの線の歪みや線の交わり、交わった前後での太さなどの調整がされています。 |
印材がそのままセットされるケースが多いので、印面は平に調整されていません。印面底に切削跡はありません。職人の手が入れられていない場合は、文字の線と線の間など彫り残し、文字の線の歪みや線の交わり、太さなども調整されていません。 |
印影の違い |
||
伸びやかな筆文字の美しさが充分にいかされ、細い線と太い線がメリハリをつけスッキリと品のある印影を生み出しています。文字入れ(逆文字)も直接職人の手によって行いますのでバランスの良い、唯一無二の印章を作ることができます。 |
手彫り同様、職人による細密な手仕上げがされていますので、メリハリの利いたシャープな印影を生み出しています。個人の個性と経験を生かした熟練の技術により、偽造されにくい印章を作ることができます。 |
職人の手の入っていない場合は文字の太さが均一でメリハリもなく、バランスが整えられていないため全体にギクシャクしべったりとした感じの印影になります。また手の入っていない分、同じ印影ができてしまうかも知れません。 |
断面の違い |
||
彫った部分をよく見るとかなり複雑に彫り込まれています。円枠の部分や字の入り組んでいるところなどの細い線は実際には細く彫らず、仕上げの段階で斜めにカットし細い線を表現しています。こうすることによって繊細で土台のしっかりした丈夫な印章を作ることができます。 |
手彫り同様、荒彫り(機械)では細く彫らず、仕上げの段階で円枠や文字のアウトラインを仕上げ刀で斜めにカットして細い線を表現しています。ただ手彫りに比べて斜めのカットが浅く、印面底に対して垂直に切り立つ部分が多いので若干土台に関して強度が劣ります。 |
機械彫りでは、細い線を出そうとすると、どうしても細く彫らなくてはならず、結果として円枠などが欠けやすくなります。また逆に強度を出すために浅く彫れば、朱肉やゴミが詰まりやすくなるという欠点があります。 |
メリット |
||
字入れから仕上げまで全て手作業なので職人による技やセンスが十分に発揮された完全オーダーメイドの印章を作ることができます。 | 一部(字入れ・荒彫り)を機械化にすることにより、納期短縮とお求めやすい価格をご提供することができます。 | 早くて安価な印章を作る事ができます。割と誰にでも容易に作る事ができます。 |
デメリット |
||
どうしても手間と技術のかかかる作業につき、一日に多く作ることができず高価になってしまいます。 | 既製フォントを使用しているので、文字のバランスや仕上げを完璧にしないと類似した印章ができてしまいます。 | 既製フォントをそのまま使用しているので、全く同じ印影が存在し、耐久性や使い勝手に問題が出るかも知れません。 |